atelier reve 木の家具
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Interior Furniture46天然木製品の特性のご案内天然木の変形・収縮などの性質は抑えることができますが、色味や節などの見た目の特性は、いわば木の個性。理解してあげることで一層の愛着がわきます。天然木の製品について最初に知っていただきたいことがいくつかあります。天然木は工業製品と違い、1つ1つの商品や1枚1枚の板に関して色合いが 微妙に違っていたり、大きさや形の異なる木目や節があったり、同じものは1つとしてありません。工業製品から比べると均一な模様にならないのが 天然木の特徴であり、また良さでもあります。天然のものですから、見た目が綺麗な木もあれば、そうでない木もあります。でもそれは、それぞれが ちゃんと生きてきたという「歴史」なのです。私たちは、いつまでも皆様に愛され続ける天然木の商品をつくり続けています。ここでは、天然木とは どんなものかということと、末永くご使用いただくためのお手入れの仕方をご紹介します。1本1本の木には歴史がある。異なった個性も天然木の魅力。天然木は自然のもの。例え同じ山で育っても色味は全然違うことも あります。赤松の幅はぎ材にしても、隣り合う2枚が一方は赤っぽく、 もう一方が黄色っぽく見えることもあります。ダイニングテーブルや 座卓についても、色味の違いは必ず出てきます。しかし、そこが自然 素材の良さであり、天然の木材ならではの木目や質感を味わうことが できます。何年か経過すると経年変化により、色味の違いがわかり にくくなります。木はやがて良い飴色となり、より暖かみを増し、 愛着もわいてきます。経年とともに、なじみ、暖かみを増す▲ 木によって色味の違いが出てきます。天然木の色味と節桐材は製作直後だと白い色をしていますが、年数を重ねるにつれ薄いグレーや 茶色に変色してきます。また、部分的に淡い紫色になるところもあります。 これは桐に含まれる「タンニン」という物質で、このタンニンが桐の防腐 効果を促しています。また、桐には防虫効果を促す「パウロニン」「セサミン」 という成分も含まれています。一般的にタンスなどに使われている桐材は、 薬剤による漂白処理がされているためこのタンニンという成分をなくして いますが、私たちの桐材は薬剤で漂白処理をせずお湯でゆっくりと余計な シブが出ないように処理を施していますので、タンニンが桐の中に残って います。ですから、一般の桐材より防腐効果が上がりますが、変色も起こり やすくなってしまいます。あらかじめ透湿性のオリジナルワックスが塗布されて いますので、桐の性質は活かしつつ変色も遅らせています。変色が起こり やすいのは引き出し内部等で使用する無塗装材ですが、より高い防湿・防腐・ 防虫効果が期待できます。調湿効果を促す▲ 桐に含まれる「タンニン」が調湿効果のため変色していきます。桐に含まれる「タンニン」について写真はイメージです。【 納品時 】【 2年後 】【 5年後 】

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